
Humanity Unite
Published: 2025.05.03
Published: 2025.05.03
Humanity Unite
これは、父が生前、僕たちに何度も何度も繰り返し伝えてくれた言葉です。父はこの言葉を口頭で伝えるだけでなく、生き様で体現していました。 父が僕たちにこのメッセージを力強く伝えてくれたのには、ある理由がありました。
かつて父は、ヨハネスブルグ大学でガラス工芸を教えるために、南アフリカに招かれた事がありました。南アフリカでアパルトヘイトが全盛を極めていた1980年代初頭のことでした。それは、残忍な制度化された人種隔離で、国連は「人道に対する罪」として非難しました。
アパルトヘイトの残酷な体験は、生前の父を苦しめ続けました。父は、目の当たりにした不公平について語るたびに、怒りに震えていました。そのトラウマは、僕たち家族にとっても消える事ない記憶となり、すべての人は平等に扱われるべきだという、とてもシンプルで明確なことを教えてくれました。しかし、父が生きていた時代、そして今日にわたっても、現実は理想とはかけ離れた状態にあります。
気が付けば、僕たちは子どもながらに「いつかアフリカの人たちに会いたい!」と思うようになっていました。そして 2010年、親友のアーティスト Xander Ferreira の協力を得て、ようやく待ち焦がれたアフリカ大陸で、南アフリカはタウンシップの工芸コミュニティとコラボレーションを始めることができました。子どもの頃の願いが、僕たちをこの日まで突き動かすモチベーションになっていました。
残念ながら、僕たちの経験と力不足で、当時のコラボレーションを長続きさせることはできませんでした。この時の敗北は、10年以上にわたって暗雲のように頭から離れませんでした。
しかし、今ここに Xander Ferreira 、Harris Elliott と再びチームを組んで、アフリカの人たちと仕事をするという夢に再び取り組めることを嬉しく思います。そして、まさにこの文章を書いている今、僕たちはガーナと南アフリカで、素晴らしい職人たちと仕事をするための旅路にいます。
これから、僕たちの「アフリカプロジェクト」復活への旅路をシェアしていきます。
このポストに使用している写真は、2010年当時のものです。(まだ若く、素朴な頃の…)